アナログハート【ニジガク3rdアルバム感想】
※この記事はキズナエピソードのネタバレはあまりありません。
心は割とアナログで
タイトルの「アナログハート」は「ドキピポ☆エモーション」に登場しています。
いつまでもずっといつまでも
喜びを忘れはしない
心は割とアナログで ピピピのピース
どこまででも広がる奇跡 アクセス数
"心は割とアナログで"、と歌われていますが別に璃奈は感情を顔に出して表現するのが苦手なだけで、感情がないとか起伏に乏しいとかそんなことは全然ないんですよね。実は感情豊かな子であるというのはキズナエピソードの2話で既に"あなた"自身が言っていることですね。「ドキピポ☆エモーション」でも璃奈の感情は大爆発してますし。
「アナログ」と聞いてなんとなく思い浮かぶ「暖かい」とか「人肌の通った」みたいな印象は、必ずしも「アナログハート」という言葉のニュアンスと合っているわけではないように思えます。*1
ここで「アナログハート」の歌詞を少し見てみると、
いつのまにか 遠いところまで
あ、あ、歩いていた
何が起こるかわからない道のり
だ、だ、大冒険
所々歌詞がRPGっぽくなっていますね。
歌詞カードの背景もそれっぽい仕様になっています。
璃奈からすれば、璃奈ちゃんボードと出会って、同好会に入って、ライブをして、たくさんの人と繋がって……というのは本当に長い道のりだったわけです。
雨にも風にも強いんだ アナログハート
愛情が原材料なんだ アナログハート
アナログハートは長い道のりの中で、レベルアップしたり、仲間との絆を深めたりして成長してきた。ここまで見ると「アナログハート」というのは、今まで経験した出来事だったり大切な想い出だったりの積み重なりそのもの(積み重なりでできた心)のようにも見えます。
その積み重ねが増えていくことで、璃奈はもっと強くなり、そしてもっと多くの人の心と繋がりたいと思う……「アナログハート」はそんな璃奈の終わらない冒険の歌ではないでしょうか。
……今までの積み重ねが人の心をつくるなんて、言ってしまえばそう当然のことのようにも聞こえます。でも「壁」がなければ人と話すことも難しかった子が、"スマイルはもう隠さない この目で見たい"とまで歌えるようになる積み重ねは、やはり紛れもなく大冒険で、それを経た心は強く尊いなと思います。
ライブについてとか余談とか
・お団子が可愛い。え、田中ちえ美さんもお団子にするんですか……(覚悟)・RPGっぽいというか、ドット絵的な演出がないかなとかなりワクワクしています。NRSとかDWTみたいな演出大好きなんです。
・歌詞で"アクセス"と"サクセス"で韻を踏んでいますが元ネタはキズナエピソード9話「アクセス・サクセス」かと思われます。そのエピソードが愛が出てくる話なので、璃奈は愛のことを多少意識して歌詞を書いたのかな、などと思ってしまいますね。"愛の炎は強いんだ"ともありますし。
ところで背景は有明の某所にも見える
*1:姿はWeb上のデジタルな空間でしか繋がっていなくても、心は近くで繋がっているよという意味合いは勿論込められていると思います