Say Good-Bye 涙【ニジガク3rdアルバム感想】

大西亜玖璃さんが話していたので僕が話すことはあまりありませんが……






成長のストーリー

「夢への一歩」「開花宣言」「Say Good-Bye 涙」を追ってみると歩夢が一歩一歩成長していく姿がわかります。


「夢への一歩」では"あなた"がいてくれるから前に進んでいけるけど、これからは"あなた"を守れるように強くなりたい。


開花宣言」ではまだ発展途上だけれど、見つけてくれた人が幸せになれるように、いつの日にか大輪の花を咲かせたい。


ここまでは"あなた"のためにとか、見つけてくれた人のために頑張りたいという気持ちが溢れ出ています。強くなるから、頑張るから、いつの日にか花を咲かせるから見ていて欲しい、と。歩夢のゴールは大輪の花を咲かせるその日で、まだまだ頼りない私だけど、強くなるから、花を咲かせるその日まで私を見ていてください、と。


一方で、歩夢を見てくれる人は歩夢のどこに惹かれたのか。何が好きなのか。そういった視点に歩夢はなれていなかったようです。ひたむきに頑張る姿は心を打つものがあり、歩夢のそんな姿が好きだという人はきっと多いはずです。しかしひたむきに頑張るというのは歩夢が強くなるまでの過程であって、頑張ることが歩夢の求める理想の姿ではないわけです。理想に近づけてはいるかもしれない、でも目指す先はまだ遠くにあるから私はまだまだだと。だからあまり自信が持てない、そういう歩夢の思考には個人的には共感するところがあります。


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こういう歩夢の姿も好きになる要因だとは思うけども


「Say Good-Bye 涙」では自分に自信を持てないことに対してこのように歌っています。


自信がなくたって
全力でやれば伝わるはずだって

いつもそんな気持ちの私だけど
あなたがくれる優しさに
寄りかかって 甘えていたのかな?
この足で踏み出さなくちゃ


強くなりたいと願う一方で、そのために頑張れるのは実際のところ「あなたがいてくれる」からで。しかしずっとそれでは、いつまでたっても本当に強くなんかはなれない。だから"この足で踏み出さなくちゃ"いけないんですね。これからは歩夢が"あなた"や皆を引っ張って進んで行く姿がキズナエピソードでも描かれるでしょうが、楽しみでもあり、ちょっとだけ寂しさもありますね。


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歩夢、大きくなったね……



余談

大西亜玖璃さんも生放送で言っていましたが、いままでの歩夢にはない「強い」曲調が印象的。決意の強さが伺えます。今後はこういうアップテンポな曲もどんどん増えていくのでしょうか。

・衣装も儚さを感じさせるような淡い色合いではなく、濃い赤と青が使われていますね。「夢への一歩」の衣装と比べると歩夢への印象がガラッと変わる感じ。自信が付いた表れなのか、肩当てみたいな装飾が付いているのが良き。実際のライブで衣装がどうなるか楽しみに今日は寝ようと思います。